産業カウンセリングは、仕事や職場の人間関係などから生じるストレスや心の問題に対するカウンセリング(メンタルヘルスカウンセリング)のみならず、産業社会における生き方の設計や近年の人事制度や組織の変更に伴う職業生涯における生き方の再設計とそれに対応する能力開発を支援するためのカウンセリング(キャリアカウンセリング)、また産業場面におけるカウンセリング・マインドの普及・啓発など、大きく3つの領域・機能に分けられます。
産業カウンセラーはこれらの場面で、「人は誰でも自らを維持し、強化する方向に自分自身を発展させようとする自己成長力が備わっていて、自己を実現しようとする力を持っている」という人間観に立ち、働く人々が自らの力で問題を解決できるように援助する役割を担っています。
日本産業カウンセラー協会は、産業カウンセラーを中心として組織されている一般社団法人です。
協会の設立は古く、1960年ですが、労働省所管の公益法人として認可されたのは、1970年です。
その後1991年12月に労働省がそれまでの産業カウンセラーの活動を評価し、当協会の実施する産業カウンセラー試験が労働省から技能審査として認定されました。
(2001年9月厚生労働省の技能審査は廃止され、2002年度以降 一般社団法人 日本産業カウンセラー協会認定の資格となっています)
産業カウンセラー試験合格者の多くは当協会に加入し活躍しています。